【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第7章 2次試験・後編
部屋に入ってからきっかり1日が過ぎると、押しても引いてもビクともしなかった扉は自動的に開いた。
恐らく念がかかっているのだと推測出来る。
「行こう、残りあと3日だ」
クロロさんを先頭に再び歩みを進める。
「獣と死神。
どちらの道に行く?」
「うーん、俺は獣かなぁ。
死神って言われてもイマイチ想像出来ないし。
対策立てられないかも。
でも獣は獣だろ?
ぶっちゃけそっちの方がやりやすいと思うんだよね」
「リアはどう思う?」
「私は “ 獣と死神 ” といわれて思い浮かぶことは1つです」
私の中にはそれしかない。
「なんだ?」
「刑務所」
先日まで自分が身を置いていた場所。
「どういうこと?リア」
訳が分からない、といったように首を傾げた。
クロロさんに至っては黙って目で続きを催促している。