【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第23章 修復
あれから数刻。
遠くから聞こえる賑やかな声に目が覚めた。
「あ、起きた?」
部屋に居たのはフェイではなくシャルだった。
「賑やかですけど何かあったんですか?」
「飲み会してる。
昨日の仕事の打ち上げだってさ。
リアも行けそう?」
「はい」
身体をゆっくり起こす。
「ッ…」
ズキッと腰に痛みが走り、思わず顔を歪める。
「ごめん、身体大丈夫?
俺歯止め全然聞かなくて…がっついちゃったけど…」
「別に大丈夫ですよ。
私こういうことするの初めてじゃないので」
意味深に微笑むと、痛む腰を引きずるようにして部屋をあとにした。
「そ、そうなの…?」
情けない声が誰も居なくなった部屋で虚しく響く。