第9章 4次試験

「3次試験終了から1時間と10分が経過しましたので、これより4次試験を開始したいと思います」


3次試験に続きチノさんがその場に残り、告げた。


「あん？4次試験？

バカにすんのも大概にしろよ。

てめェは3次試験官だろ？」


32番のプレートをつけた男が声を荒げた。


「話は最後まで聞いてください。

実は4次試験官から言付かっていることがあります。

それを今お伝えします。


皆さんの中に4次試験官は居ます。

その人を見つけること、それが合格条件です。


と。

試験開始と共に自分は少し離れた位置へ移動しますので、分かった方から自分のところへ来てください。

ただし試験が開始してからの会話、アイコンタクト等は一切禁止します。

答える際も必ず1人で来てください。

回答出来る回数は1度、受験番号でお答えください。



それでは第4次試験を開始致します！」


合図と共に場を離れるチノさん。


そしてまずクロロさんが動いた。


そのあとにシャルも続く。