第6章 恐怖の期末テスト。
あ、なんだろ…すごい気持ちいい。
あったかい、というかぬくい。
それでいてちょうどいい温度。
そして、何かに包まれているような…
ん?
。。。。
包まれている?
そうっと目を開けると、規則正しく上下する"セッター魂"の文字。なんだ、影山くんかぁ。
『もうちょっと寝……ん?………え!?』
ダメだ、寝るな私!
大体にして、おかしいだろ!
なんで目の前に"セッター魂"!?
何故か頭が動かせないので、恐る恐る視線を上にスクロールさせると、影山くんのどアップ。どきん、と私の心臓が跳ねた。
まてまてまてまて、落ち着くんだ私。
一旦状況を整理しようか、よし。
まず、①目の前に影山くん=一緒に寝てる
次に、②なんとなく苦しい=影山くんの腕
からの③後頭部に圧迫感が=影山くんの手
そして④顔を動かせない=押さえられてる
ぎゃーす!
どうした私!
ヤバいヤバいヤバいヤバい、
キャラ崩壊してる、わ・た・し・が!
落ち着け、落ち着くんだ。
そうだ、なんてことないじゃないか。
起きたら目の前に同級生の男子が居ただけ。
驚くことじゃない。
こんなことよくあることで…
んなわけあるかあぁぁぁあ!
どう表せばいいんだこの気持ち、
そうだ、西谷先輩と田中先輩の言葉をちょいとお借りするのなら…
ジーザス!
おお、神よ!!
そして、とある映画の言葉をちょいとお借りするのなら…
バルス!
世界よ、滅びてしまえ!!