第1章 プロローグ。
おれは日向翔陽、ついに高校生!
"小さな巨人"に憧れて念願の烏野高校に入学してから二週間。バレー部にも入れて部活も毎日すっげー楽しい!
162.8㎝の身長は男子しては小さいから気にしてるけど、おれにしかできないことがきっとあるハズ。
誰よりも高く飛んで誰よりもスパイクを決めてやるんだ!
…で、そんなおれには同い年のいとこがいる。おれと同じでバレーが好きでしかもメッチャ上手くてレシーブとかスゴいんだ。
そいつは東京に住んでて、"バレー強豪校からスカウトがあったからしばらく宮城には帰れないから!"、とか何とか言ってたけど…
言ってたけど!
『…みなさん初めまして。東京から来ました日向朱里です』
―何でステージの上で
自己紹介なんかしてるんだ?