第3章 こんら
俺の名前はカス!ごく普通の小学二年生。
俺には仲のいい親友がいる。それは…
「よう!こんら!」
「トトくん…ジュルッ ジュル…ヒヒ……」
「ハハッ!今日も待ち合わせ時間より早いなあ」
こんら、少しせっかちな、俺の親友だ。口癖はトトくん。誰かわかんないけど好きらしい。
俺たちは二人で学校への道を歩く。すると、突然こんらが立ち止まった。いつものバカヅラがそれとなく真剣なものになっている。
「なぁ、カス。お前に今日…言いたいことがあってさ。」
「おう…?」
「今日、学校が終わったら公園の公衆トイレに集合な」
「くさそう!わかった!」
「うぅ〜〜!トイレトイレ!」
ーーーーーーーー夕日が沈む頃。俺は公衆トイレへと走る。
公園には既に、こんらの姿があった。
「ハァ…ハァ…ごめん!おくれた!」
「遅い!」
「相変わらずせっかちだなー!」
そんな会話を繰り広げながら、俺たちは公衆トイレにのこのこと入って行く。こんらは鍵を閉めた
少し臭いが気になる……くさそうどころではなく、くさい。
「で、なんだよ?話って」
「実は俺…………………」
ボロンッ
「ホモなんだ」
その言葉を聞いて、俺の頭の中が真っ白になる。後ずさりをする。
そういえば、こんな話を聞いたことがあった。
『ホモはせっかち』ーーーーーーーー
抵抗も虚しく…
俺は掘られた………………
〜End〜