第1章 旭屋
「いっけな〜い!遅刻遅刻!」
わたし、さちこ!実はわたしには…秘密がある。
「あ、旭屋くんだ…!」
実は……クラスメイトの旭屋くんが好きなんだ…ーーーーーーーー
旭屋くんとの出会いは数ヶ月前。小学校5年生に上がった時、隣の席に座っていたのが21歳の旭屋くんだった。
旭屋くんには不思議な魅力があって、旭屋くんには何でも話せちゃうの。悩みを話していくうちに、わたしはどんどん旭屋くんに依存してしまっていた。
リスカも減ったし………ね?
「旭屋くーん!おはよう!」
「さちこ………」
「どうかしたの?顔色悪いけど…」
「いや………なんでも」
「そっかぁ。あ、そうだ!」
わたしは、懐から可愛くラッピングしたチョコレートを差し出す。
「はい、コレ!日曜日バレンタインだったでしょ?旭屋くんに作ってきたんだ!」
「さようで」
もう!江戸時代みたいな返事しちゃって!
「今食べて!」
直ぐにでも味の感想を聞きたい私は、旭屋くんに催促をする。
「えっ」
「はやくー!」
「へいへい…」
旭屋くんは、わたしが作ったトリュフ・チョコレート〜ブラッティアレンジ〜を口に放り入れた。
「ンンッ………なんか………え?独特な味」
「分かった?隠し味に私の血を入れたの…」
「は?」
旭屋くんはその場で胃に穴を開け嘔吐して死んだ…ーーーーーーーー
〜Bad End〜