第1章 時代を覆せ
ル)「ェ、…え…す……!
う、……うァァァァああァァあぁぁぁアあぁぁ!!!!!!!!」
倒れたエースを前に、叫ぶルフィの声がマリンフォード全体に響きわたる。
ハ)「ぅっ、…エー…ス…!!!」
ビ)「悔やみきれん一瞬のぬかり……!!」
マ)「クソ…!何て事に…!!!!」
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~海軍本部内~
?)「っ!!
…エースさんの、声…?」
一瞬心に届いた小さな声に懐かしさを覚えるも、胸がざわついて仕方がない。
?)「だい、じょうぶ…だよ、な…?」
海兵)「いたぞ!!!!撃て!!!!!」
?)「っ!
虫のように湧いてきやがって…!どけよ…!!!」
突如道を阻む海兵達を風で吹き飛ばしながら、青年は急いで外へと駆け出した。
~マリンフォード~
海兵)「何をしたのかわからないが…
白ひげの能力を奪ったんだ………!!!」
黒)「ゼハハハハ…!
よぉく世界に伝えときな!
平和を愛するつまらねぇ庶民共!
海兵!世界政府!!
そして海賊達よ!
この世界の未来は決まった…そう、ここから先は!!!!」
黒)「おれの時代だァ!!!!!!」
黒ひげが両手を掲げ、大きな笑い声をあげる。
周りのものも、放送を通じて見ている者も。
悪夢を見ているようだ、と。
?)「そう結論を焦るなよ」
突如黒ひげの後ろに現れた青年は後頭部に風の能力を込めた拳を振り下ろした。
「「「?!!」」」
瓦礫に沈む程の威力に誰もが息をのむ。
マ)「!
あいつ…さっきの…?!」
黒)「ぐ…っ!いってぇ!!!!
ちっ…どこから湧いて出た?!
それに俺の時代に不満があるようだな!
ゼハハハ!なら誰の時代なら納得がいく?!
白ひげは死んだ!
殺したのも白ひげの能力を得たのもこの俺だァ!!!」
?)「白ひげさん、が……
…いや。だとしても、変わらねぇ。
これまでも、この先も
エースさんの時代だ!」
青年の言葉に静かになる。
しかしそれはすぐに途切れ、代わりに大きな笑い声となった。
黒)「ゼハハハハ!奴はもう死んだ!
赤犬にはらわた焼かれてなァ…」
?)「………………ぇ、?」