第15章 けんもほろろ
言い終えるとローは時計を見て、「そろそろか」と言った。
…そのすました横顔を、思い切り殴ってやりたい気分だった。
貴)「ふざ…け、な!!!」
声を出すのが久しぶりで、
少し掠れた。
貴)「生き永らえる方法…?計画…?
私には関係ない…!!
ロー、知ってたんでしょ?
私の能力…!!!」
ロ)「そう話たはずだ。」
貴)「なら!!
…なんで“無駄”なんて言ったの…?!
一昨日…まだ1日も経ってなかった!
あの時ならまだエースさんを助けられたのに!!」
ボロボロと涙が溢れる。
わかってる。
過去のことばかり言っているということ。
変えられない“もしも”話ばかりしていること。