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名もなき恋物語【ONE PIECE】

第15章 けんもほろろ


貴)「っ!!」

ローの言葉に驚きを隠せない。

何で、知ってるの。

ロ)「昔からあいつは自分が生き永らえる方法を欲しがっていた。

…その中に、俺の“オペオペの実” の能力も含まれている。

だが、1番欲しがっていたのはお前の能力だ、与奪屋。」

わけがわからない。

働かない頭の中にローの言葉が詰まってくる。

オペオペの実ってなに?

生き永らえる方法?

ドフラミンゴって、誰。

なんでそいつは、私の能力を知ってるの?

だって、私の能力は、私が食べた実は。


ロ)「本には乗っていない。」


ローの言葉にまた肩をびくりと鳴らせた。

ロ)「そうだろ?

本来誰も存在すら知らない実。

お前が食べた実は世界で唯一の“伝承型”。

実を食べた本人しかその使い方も、“究極の技”も知らない。」

ローの言葉は何もかも的を得ていて。

私は遂に応答する必要すらなくなった。

ロ)「俺のオペオペの実の究極の技は“不老手術”。

俺の技だって本には乗っていない。

だが数こそ少ないが俺の技は知られている。

当たり前だ、俺には“前”がいる。」

ロ)「使用者の命の代わりに不老不死になった奴がいて、初めて“不老手術”の能力が人に知られた。

…だがとりとりの実は違う。」

ローの口は止まらない。

ロ)「前例がない。

…いや、とりとりの実にとってはそれが当たり前か?」

…ああ、そういえば。

ローは、殆ど全部知ってたんだ。



『___お前の命と引き換えに』



…最初に出会った時から。



ロ)「“万物寄進”は、

使用者の“全て”を“与える”技……!


“命”も







“能力”も。







全て。」
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