第13章 差し引きゼロ
〜おまけ〜
…真相…
日が登って数時間。
特に恨みがあるわけでもない海賊団からあるものを奪い終わり、自船のデッキの上。
ざっと30個。
ソレの山を前に俺たちは固まっていた。
船長の命令で、一つ一つ袋に詰めろと。
言われたわけだけど。
船員)「「「やりたくねぇ…」」」
正直、気持ち悪い。
動き、せめてもの救いで生臭くはないけど生暖かく、ぬめり気のあるソレを。
素手で丁寧に一つ一つ袋に詰めるなど。
船員)「「「やりたくねぇ…」」」
2回目。
いや、さっきから何度も呟いてる。
シ)「はい。」
船員)「なんだいシャチ君」
手を挙げた俺を仲間の一人が指差す。
皆疲れてるし眠いしでテンションがおかしいので誰も突っ込まない。
シ)「提案があります。
……犠牲者は1人でいいかと。」
船員)「「「!!!」」」
俺の一言で全員の表情が変わる。
船員2)「ふっ…時は満ちた」
意味わからん。
船員3)「神は告げた…
勝利は我が手にあると」
いや、それフラグ。
船員4)「ついに見せるときが来たようだな。
奥義・闇龍閃光剣を……!」
………なんて?
ダメだ、こいつらもう手遅れだ。
シ)「バカだろお前ら。
…俺の第3の眼(禁断の眼)に勝てると思ってるのか?」
…手遅れだ。
船員1)「…勝っても負けても恨みっこなしだぞ」
とりあえずあれだな、
これ勝ったら寝よう。
船員)「「「最初はグゥッッ!!」」」
………………しまった。
船員)「「「ジャン!ケン…!!」」」
今のフラグだ。