第12章 た、楽しいシェアハウス
この日をスタートに数ヶ月間恭雅とのシェアハウスが始まる
たまに悠音ちゃんが遊びに来て恭雅をディスり倒して行ったり、恭雅にゲームを教えたりとだいぶ充実した日々を送っていた
そんなある日……
いつものように仕事から帰ってきて恭雅は今日ご飯いらないらしいから一人で食べてお風呂を済ませてソファーでくつろいでいた
すると
ピンポーン
インターホンがなる
結構遅い時間なのに誰だ
テレビ付きだから誰が来たかわかる
さすが豪邸
後輩『あのーすみません、恭雅さんの後輩なのですが、飲み過ぎてベロベロで妹さんに電話したらここに行くようにと言われまして』
「あ、はい、とりあえず開けますね」
後輩『すみません、こんな時間に』
「いえいえ、わざわざ運んでくださってありがとうございます」
後輩『なんか、今日の先輩変で、いつもそんなに酔わないのに何杯か飲んだらすぐこんなんに』
『うるさいぞーだまれー俺はよってない』
後輩『そういう事言う人ほど酔ってるんですよ』
「運ぶ時も大変でしたでしょうに」
後輩『もう慣れてますんで!』
「ほんとにすみません、ありがとうございました」
後輩『いえ!こんな時間なので、失礼します!』
「ありがとうございましたー」
なんて優しい後輩君をもってるんだこやつ
確かにこんなに酔ってるのは見たことない
「おーい、生きてますかー」
『しんでまーす』
「とりあえず、水もってくるから」
『だめーうごくなー』
「うわっ」
ソファーに倒れ込んでる恭雅に腕を掴まれる
その拍子で恭雅に覆いかぶさる体制に……
『なにこれ、おれおそわれてる?』
「違うんですけど、誰かさんが引っ張ったからでしょ」
『知らなーい』
「ねえ、水、飲んで、そして離して」
『嫌』
「というかなんでそんなに酔ったの」
『やなことあったから』
「やなこと?」
『うん』
「なに?」
『言わない』
「言いたくないならいいけど、飲み過ぎは危ないよ?
身体にも悪いし」
『やっぱり、ちゃんと心配してくれるんだ
……大好き』
恭雅は掴んでいた私の手を離し倒れ込んだ私を思いっきり抱きしめた
「うっ苦しいんですけど」