第11章 動き出す気持ち
お「それって…どういう事?」
苦しい。心臓を鷲掴みされてるようで痛い
いずれ話さないといけない事
いわなきゃ…っ。私の過去を
口を開こうとしたが喉が熱くなり締め付けられて声が出ない
フワッ
気付いたら目の前が真っ暗になりおそ松くんの匂いが私を包み込む
あぁ…私…抱きしめられてるんだ
お「ごめん。無理に話さなくていい。…だから泣かないで…っ」
え?泣かないで…っ?
そっか。私、無意識に泣いてたんだ。
『…っ……うぅ……ふぇ』
お「美咲、そのまま聞いて?俺さ、美咲がここに来てから毎日楽しくてすっげぇ嬉しいんだ。俺だけじゃない、アイツ等も。俺等にとって美咲は大事な存在だから。美咲が悩んでる事、苦しいって事も聞きたいし、力になりたいって思う。だから頼ってくれ。すぐにとは言わねぇから話してくれよ?」
彼は照れ臭そうに笑っていた
本当は聞いて欲しい、助けて欲しいの
でも私の過去を知ってしまったら皆離れていきそうで怖い…
それでも…そばにいてくれるのだろうか
『…私の過去…っ…知っても嫌わないでほしい…どこにも行かないで…っ!もう失いたくないの……っ』
子供のように泣きじゃくっていた私に
お「嫌わねぇよ…っ!どこにもいかねぇ!!信じろっ」
おそ松くんは優しく私を抱きしめてくれた