第11章 動き出す気持ち
布団の中
あの件があったのにどうして今日よりにも寄っておそ松君の隣なの〜?!!
チラッとおそ松くんの方を見るが本人は平然と目を瞑っている
…意識してるのって私だけみたい。
気を落ち着かせて寝る事に集中しようとした時
お「なぁ…起きてる?」
『ビクッ))起きてるよ?』
お「ちょっと散歩しない?」
急にどうしたんだろう。
おそ松くんに誘われるがまま近くの公園へと足を運ぶ
ベンチに座り、おそ松くんがさっき買ってきてくれた珈琲を飲みながら夜空を見上げた
今日は満月なんだな〜と思いながら眺めていると
お「美咲はさー、この世界にもう慣れた?」
『うん。みんなのお陰で不自由なく過ごせてるよ!』
お「そっか〜!!そりゃよかったわ〜。…でもさ、元の世界の事恋しくなったりしねーの?親とか友達とかさ」
ドクンッ
『………に……ない……』
お「え?」
『私に家族なんてもういないんだ……』
珈琲の缶をギュッと握り締めながら呟いた
買ったばかりの珈琲はまだ熱くて掌に熱がすぐ伝わる
彼は目を見開いて驚いていた