第5章 松野家の優しさ
呆然としている美咲に十四松は抱きついた
十「美咲ちゃんよかったねー!!僕すっごく嬉しい!!!」
わっ!!びっくりしたぁぁ
十四松くんほんとよく抱きついてくるなぁ。可愛いから良いけど
ぐぃっっ
一松は美咲に引っ付いている十四松を引っ張った
一「十四松。はなれて。美咲苦しがってる」
まぁ確かに少し苦しかったけど、気を使ってくれたのかな?
十四松は一松に引っ張られながら騒いでいる
十「えー!!!ヤダヤダ!!美咲ちゃんともっとギューってしたいー!!!はーなーせー!!!!」
一「……だめ」
お「(一松嫉妬してるな、ありゃ)」
2人のやり取りをみながらおそ松は俺も頑張ろうと思っていた
松代「ところで美咲ちゃん。こっちの世界に来てなにも持ってないでしょ?必要なもの買い揃えないとね」
あ!そうだった…私自分の荷物ないんだっけ。
でもあの時私、仕事帰りだったからカバン持ってたはず…。
あの時の事を一生懸命思い出そうとしている美咲にカラ松がなにか差し出した
カ「これ。俺のところにあったんだが、もしかして美咲のか?」
差し出されたものを見るとそれは私のカバンだった
『これ、私のカバン!!!』
よかった。中身をチェックする
財布、メイクポーチ、携帯、通帳……全部ある。
自分の私物が手元にあるだけで気が楽になった