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Season~声優さんと一緒~

第16章 線香花火(蒼井)


空を仰げば、雲は所々に浮かぶのみ。

さっきまでの雨が嘘のよう。

今では月明かりが海面をキラキラと照らす。

水気を含んだ砂浜は、乾いてる時より少し歩きやすかった。


手を引かれて、歩けば自然と鼓動も早くなる。

「あの…蒼井さん?」

「何?」

「『手』…。」

「繋いじゃダメ?」

「えっと…ダメじゃないですけど。」

「そう。なら良かった。」

月明かりで陰になった顔からは、イマイチ表情が伺えない。

本気で言ってるのか。
それとも冗談なのか…

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