第13章 上富夢(遊佐)
「遊佐さん!おはようございます。」
数ヵ月ぶりに会ったコ。
名前何て言うんだったかな…?
あ。そう言えば、聞いてなかったな。
イヌみたいなコ。
どうしてだろう。顔を見ただけで胸がザワザワする。
これは…イライラ…?
「あ…キミか。何で居るの?」
開口一番に出た言葉は、我ながらトゲトゲしい。
「えっと…二期からレギュラーになったんです!演じたキャラのお陰で初めてのレギュラーです!」
「ふーん。そうなんだ。」
「はい!これからよろしくお願いします!」
どんなにトゲトゲしい言葉を掛けてもめげないコ。
相変わらずなんだな。