第4章 伝えたい気持ち
----自由side----
去っていく彼女の後ろ姿を見えなくなるまで見る
「何やってんだろ・・・」
紗希は昔から鋭く"今脇を通ったあの子みゆのこと好きだよ"なんて言って、そしたら本当に告白されたりしたし、クラスの根暗の男子を指して"あの人私のこと好きだよ"とか言ったら次の日告白されたらしい
紗希は人の心をよむのが得意だった。
だから・・・気づいてんだろな
そう思ったら言ってしまった
困った顔してたな・・・
「バカだ・・・」
神「そうだね。バカだね」
「・・・いつから聞いてました?」
神「最初から」
「・・・・・・」
神「ねぇ、みゆ。あの子はみゆの気持ちに気づいてると思うよ。でも、彼女から何か行動を起こす事はきっとないよ」
「そりゃそうですよ。だって向こうは俺のことなんて」
神「違う。彼女は何か隠してると思わない?」
「まぁ」
神「僕の勝手な予想だけど、それはトラウマとかそうゆうのだと思う。だから、そのトラウマを拭ってあげないとみゆに向かい合うこと自体しないと思うんだ」
ギャルゲーのやり過ぎかな と笑う神谷さん
でも、自分でもわかってた
俺と離れた大学の時に何かあったのは・・・
俺がどうにかしないと・・
「神谷さん!」
神「ん」
「俺、頑張ります!」
神「うん」
優しい笑顔で笑う神谷さん
俺幸せだな
こんな人と一緒にいれて
----自由side end----