第4章 伝えたい気持ち
みゆの曲が流れる
確か新曲だっけ
"人はみな 嘘をつくの?
~~~~~~
確かめよう 君は何を見ているの?
確かなのは 僕は君を 見ていたいよ"
「大丈夫ですか?」
曲が終わると隣にいた後輩に声をかけられる
「え」
知らない間に泣いていたみたいだ
この曲はまるで私のようだ
私はずっとみゆを見ていた・・・
「あの、先輩?」
「大丈夫だよ」
涙を拭くと続きに集中した
みゆはどんな気持ちでこの曲を選び歌ったんだろう
----自由side----
自分のありったけの気持ちを詰め込んで歌った
待機しているTrignalに声をかけると楽屋に戻った
神「あ、みゆお疲れ様」
「お疲れ様です」
神「なんかいつもと違う感じだったけど、なんかあった?」
神谷さんは鋭い
「まーいろいろと・・・」
神「ふぅーん。深くは聞かないけど、私情は持ち込むなよ。今ここにいるお客さんは"声優の入野自由"を見に来てんだからね」
それだけ言うと次の準備に向かった
「・・・わかってます・・・けれど」
この曲は俺の気持ちそのものだから
どうしても伝えたかった
----自由side end----