第3章 新たな出会い
「悪いけど仕事が」
同「今井、資料終わったから帰っていいよ」
変なタイミングで同僚が言う
「……」
入「仕事終わったんだな」
「行くよ。どこ?」
入「いや、迎えに行くよ」
「え、いや来なくて」
入「10分ぐらいで行く!」
一方的に切られてしまった
「あぁ。もう……」
仕方がない
会社の入口でみゆを待つ
入「あ、待った?」
「別に」
入「相変わらずだな。行こうっか」
手を取られる
「ちょっと離して」
入「逃げそうだから嫌」
小学生じゃないんだから
でも、みゆに繋がれた手はとても温かかった
昔を思い出すように
入「あ、俺以外にもいるんだけどいい?」
「は」
「嫌って言っても連れてくんでしょ」
入「正解」
────────
店の扉を開ける
個室が並ぶ中1番奥に行く
入「遅くなりましたー」
?「あ、みゆやっと来た」
?「入野さんこんばんは」
?「連れてきたの?」
?「あ、例のあの子か」
中には4人いた