第41章 月島蛍は審神者である。5
「初い主殿だのぅ」
三日月の言葉に月島は容赦なくその頭にゲンコツを落とす。
「蛍や、どめすてぃっくばいおれんすは感心しないぞ」
ブーブーとぶち腐れる三日月。
「じゃあ黙って」
「蛍はいけずじゃ、この三日月宗近がこれだけ執心しているというのにつれない」
「寝言は寝てから云って」
にべもない月島に、ほほと笑う三日月。
「さて薬研やじじはねぶたい。支度をしておくれ」
「おう。じゃ、大将俺達は本丸に帰るぜ」
ぐっと茶を飲み干し薬研。
すっかり三日月お世話係が板についている。