第3章 頼ること
もうどうすることもできないと思った時
柿「止めろよ」
低い声で言いながら私の手をとる
「柿原さん?」
草「なんですか?あなたには関係ないことですよ」
柿「関係なくない。お前あいつらの、Y社の仲間だろ」
Y社は賄賂で役を勝取る事務所のことだ
「え、なんで」
柿「俺、お前のこと見たことあるんだ。あの事務所の前で」
草「あぁーあ、バレてたんだ。仲間ってか金もらったから写真売っただけだけど」
私はその言葉が許せなかった
涼真が学校を辞めることを知った時、涼真が学生最後の思い出と言って撮った写真だった
『2人の秘密』
そう言って…………
「信じてたのに……」