第1章 出会った日
正直俺は飲み足りてなかった
コンビニで買って帰ろうかと思うと
「あ!どうしよ」
隣から焦った声が聞こえた
「どうした?」
「え、あ、何でもないです……」
何でも無いって……そんな泣きそうな顔で言われても
すると向こうからも声が聞こえた
小「どうしよ!?終電がない」
立花は埼玉県に住んでいる
時間が早くても帰れない時があることを知っている
立花と彼女は最寄り駅が同じなのだろう
おそらく彼女も終電がないことに気付き焦ったのだろ
内「まじかよーどうする。俺金ないよ」
小「私も……」
「……ごめん」
内山君も同じ方向か
こんな時だけ俺の頭はフル回転した
「じゃあ、3人で俺ん家くる?」