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ハイスペックな彼女(ハイキュー!!)

第34章 幼馴染


森然合宿にて



「なぁ、かなた。お前、音駒のマネしてくれないか?」
『ヤダ』

仁花と離れるの嫌だし、クロのこと好きじゃない。

「いや、烏野の主将には言ってあるから」
『…チッ』

マジ、腹が立つ。用意周到か

「お前さ…」
『私に近づかないで。顔面凶器なんでしょ』
「お、お前まだ根にもってるのかよ」

そう。昔は東京に住んでて、クロと研磨と幼馴染だ。
しかし、あろうことかクロは私に向かって…


───

『ねぇ、けんまぁ?このひと、だれ?』
「くろお てつろう。一つとしうえだよ」
『そうなんだ!はじめまして、くろおくん。わたしは…』
「お、おまえ…」
『?なぁに?』
「おまえのかお、がんめんきょうきだぞ!」

───

そのことで、一時人間不振になり研磨としか話せない時期もあった。
仁花になんでも出来るの羨ましいよ、とか言われるけど本当は人と付き合うのもあんまり得意じゃない。勉強だって、予習復習してる。あんまり知らなかったバレーのことも色々調べた。
でも、クロに言われた"あの言葉"だけは克服出来ていない。

「ほんと、悪かったって…子供の頃だから仕方ねぇだろ?」
『そうね。そのせいで人間不振になったとかクロには関係ないもんね』
「んじゃ、どうしたら許してくれんだよ」
『…クロは…私のこと…好き?』
「はっ!?お、お前!そんなの好き決まってんだろ」
『本当に?』

なんか、よくわからないけどクロは一人であたふたしてる。
何か問題でもあったかな?

「好きじゃなかったら…マネしてくれとか言わねぇよ」
『…そっか。私もね、クロのこと…好きだよ』
「!…ま、マジ」
『幼馴染として』




(お前、マジで可哀想なヤツだな)(うるせぇ、木兎。お前の顔見てると殴りたくなる!)(でもまぁ、ガン無視されるよりいいんじゃないんですか?)(いや、ガン無視と同じ位、クロにはキツいと思うよ…)

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