第22章 女の子の日※澤村の場合
澤村の場合
「ん?春風、どうした?」
『あ、澤村先輩。スミマセン、貧血を起こして立てなくなってしまって…』
「だ、大丈夫か?」
『大丈夫…だと思います。少し休んでいきます』
「…そんな状態でここで休んでても、良くならないぞ。保健室に連れてく」
『え、わぁ!』
「腰まわりを冷やすと悪いんだろ。今日は、保健室で湯タンポ貰って、落ち着いたら帰って休め」
『いや、あの!お、降ろして下さい!は、恥ずかしい…です…から』
「何なら、おんぶでも構わないが?」
『これで、大丈夫です』
(春風、もう少し食べなさい。軽すぎだ)(そ、そんなに軽くは…)(それに、あんなになる前に俺に言え)(私の話は無視ですね。それにしても、何で貧血だけで?)(お前…その、アレだろ?顔色が悪いのがすぐに分かったぞ)((先輩にバレてるって事は、他の人にも…?)…恥ずかしくて、お嫁に行けなくなりそうです)