第1章 こんにちは…もとい、さようなら
「ねぇねぇ、かなたちゃん」
『その呼び方やめてって…かなたでいいから。それで、どうしたの?』
「あそこで覗いてるのって…」
『影山じゃない?何も言わないんだから、放っておこ。面倒な事言われても「おい、春風!」
『………なに』
「お前今、気づいたのにシカトしただろ!?」
『え?ソンナコトアリマセン』
「(かなたちょん。意地悪な顔してる(汗))」
『んで、その影山くんは私に何の用ですか』
「ぐっ…その…」
「そう言えば、月島君に勉強を教えて貰うんじゃ…?」
「うぐっ!」
ガラッ!
「春風!さん!勉強教えて!」
『…だから、月島は?』
「あいつは…」
「影山が月島に突っかかって…」
『追い出されたんだ。それなら、仁花に聞けばいいじゃん。私、教えるの苦手…』
「いつも谷地さんにばっかり悪いと思って…」
『日向が人に遠慮してる方が気持ち悪いわ』
「わ、私は大丈夫だよ。自分も覚えるし」
『ほら、仁花に聞きなよ』
「でも、かなたちゃんは学年トップだから…やっぱり二人で教えてあげようよ…ね?」
『………今度、私と仁花にケーキを奢るなら考えてあげるけど?』
「うん!奢る!一緒に食べに行こ!ほら、影山!?」
「よ、よろしくお願いします」
(どうせだから、皆で食べに行こうよ)(み、皆って…)(先輩達も誘おう)(いや、持ち帰りにするし…)(皆で食べようよ)(えー……無理)
あとがき
なんだかんだ言いながらも、仁花ちゃんに言われると断れない夢主。