第50章 アイス
『ん?仁花、どうかした?』
「かなたちょん、一口頂戴。私のストロベリーもあげるから」
『いいよ。はい、あーん』
「んっ!ん~ひあわせ(幸せ)。チョコミントも美味しい」
『じゃ、私にもあーんして?』
「…!(かなたちょんの可愛い仕草の破壊力が…)」
「私にも一口頂戴?」
『あ、清水先輩。先輩のは抹茶ですか?』
「うん。仁花ちゃんもどうかな」
「はい。ぜひ!」
『どうして敬礼してるの?』
(アイスのウマイ季節。潔子さんにあーんしてもらいたい)(俺もだ、ノヤっさん)(あ、俺も春風と谷地さんに一口もらって来よっと!)((日向ぁぁ!!抜け駆けは許さんぞ!!))(えぇっ!?)
(月島、一口頂戴?私のもあげるから)(僕のコーヒーだけど)(そのアイスとコレで迷ったの。チョコミント嫌いだっけ?)(…嫌いじゃないけど)(…?あ、そっか。こっちの半分は手つけてないから大丈夫だよ)(いや、そうじゃなくて。(田中さんと西谷さんの視線が…まぁ、いいか))