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Fall in love with you【R18】

第7章 seven













長かった(実際には2日だけど)合宿を終え、バスで帰路につく。


早く会いたい。


でも昨日の夜話していた事を考えるとモヤモヤもやもや、心に分厚い雲がかかる。


「元カレ……かぁ…」


こんなこと、今まで過去とか気にしたこともなかったのに。


「烏養くんは、藍原さんの事になるとらしく無くなりますね。」


運転席でハンドルを握りながら先生が呟いた。


「あいつの事になるとなんか駄目なんだよ。何でも知りてぇのに知る事が怖くて、大事にしてぇのに全部ぶっ壊しちまいそうな衝動に駆られることがあって。」


矛盾した二つが鬩ぎ合い、ぐちゃぐちゃと混ざりあって、身体の中に昇華される事なく溜まっていく。


この胸の不快感の正体はソレなのだろう


「それを少しでも藍原さんに伝えてあげるといいですよ。」


「この汚たねェ感情をか?」


「今どきの10代の子、特に女の子は相手の気持ちを深読みしすぎてしまうものです。自分がどう思っているのかをしっかり伝えておかないと、いつの間にか一人で不安や悩みを背負ってしまいますよ。」


そう言うもんなのか…


そう言えば俺、自分の気持ちとかあいつに伝えたこと無かった気がする。


帰ったらすることがいっぱいだなオイ。


「さんきゅ、先生。」


「いえいえ、僕はあの子の先生ですから。」






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