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【銀魂】夜桜が咲く頃に
第11章 〈土ミツ〉いとしすぎて
「悪ィな。いつも待たせてばかりで」
ミツバは無言でただ首を横に振った。
「じゃあ……また来るな」
土方はバケツを持って、その場を立ち去った。
ミツバはその背中を眺めながら、頬に流れた涙を着物の袖で拭った。
『十四郎さん……私もあなたが好きです』
昼の穏やかで優しい風が2人の間を吹き抜ける。
ーー土方がミツバのお墓に飾った花は青いヒヤシンス。花言葉は……変わらぬ愛。
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