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【銀魂】夜桜が咲く頃に

第2章 〈沖田〉罪と罰


 
「林家の親分も知らねェってことですかィ?」

「ええ」

 男は私の受け答えに鼻で笑った。

「それは嘘でさァ」

「え?」

 私は眉をひそめる。

(どうしてそんな断言できる?)

 ーー何か証拠でもあるのか?

「林家の親分はここら辺では、とても有名な資産家でさァ。知らねェのは余所者くらいだ」

「……」

 ーーそうだったのか? そんなこと聞いたこともなかったが……。

「お前、団子屋で働いてんだろィ? 調べはついてる」
 
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