第7章 復讐の日
12月に入り、本格的な寒さがやってきた。
暇潰しに久しぶりに求人サイトを見ていると、黒川さんが後ろから抱き付いてきた。
「…寒い。」
「もう12月だからねー。」
「シュリ温かい。」
黒川さんは寒さに弱いのか、私から離れようとしなかった。
「また求人サイト見てる。」
「暇潰しだよ。」
「まぁ、シュリもそろそろ仕事探した方がいいかもな。」
今まで私が仕事探しをすることを良く思っていなかった黒川さんがそんなことを言うから、少し驚いた。
同時に、この生活の終わりが近付いていると言われた気分になり、寂しくなった。