第13章 葉の散る季節
『今年も、清水寺で綺麗な紅葉が見られました
沢山の観光客も訪れ、紅葉のアーチをくぐっていました
ーー次のニュースです……………』
ピッ
「もう秋かぁ、」
「なんだかんだ言ってもう十一月よね」
「亞璃亞が来てから八ヶ月か、時が経つのって結構はやいよね、」
「やめてよ、なんか臨也がおじさま化してるし、」
あ、秋と言えば
「ねぇねぇ臨也」
「何?」
「焼き芋焼かない?」
「どこで?」
「公園で?」
「聞き返さないでよ」
「いいんじゃないかしら、秋だもの」
「そう、食欲の秋!」
「いっつもでしょ」
「……うるさい」
「まあ、そこが好きなんだけど、」
「それ、褒め言葉?」
「そう、褒め言葉」
「あのさ、どうせなら誠二さんと、門田さんとセルティさんと新羅さんと狩沢さんとキツネ目さんと平和島さんとトムさんと帝人君と杏里ちゃんと正臣君とか呼ぼうよ!」
「何気に多いし、シズちゃん却下」
「トムさん呼ぶからぁーーー!」
「私は誠二が来るなら………」
「俺やだよ」
「お願い臨也………ね?」
「///っ!
こ、今回だけだからね」
「やった!臨也大好き!愛してる!」
「その代わり、貸しね、」
「んー、まあ良いけど、等価交換だかんね、」
「分かってるって」
(臨也のあの笑顔は怪しいな)
(さて、亞璃亞をどうしようかな)