第11章 海なう!
「…………」
「…………」
「帰ろっか」
「帰ろうね」
その後20分くらい私達は無言だった
その時突然臨也が言った
「まだ波江の方が俺より好き?」
「まだ引きずってるの?それ」
「だって気になるし、でさ、どうなの?」
確かに波江さんも好き、だけど私が一番好きなのは、
「秘密」
臨也、なんて言わないからね
例えそうだったとしても
(波江さんがまだ好きで簡単に好きなんていえないんだ)
ーーー電車の中ーーー
(やっと家に帰れるね〜)
(今日のご飯なんな…………(固))
(ノミ蟲次会ったらぶっ殺すって俺言ったなよな、今いるって事はぶっ殺して良いってことだよな!?)
(シ、シズちゃん………)
(さ、先帰るねーーーー!!!)