第5章 初めまして、波江さん
「臨也さん、臨也さん」
「何?」
「波江さんって可愛いですよね」
「嫌、そうでもな「可愛いですよね!そうですよね!」」
なんだこいつ
まさか、波江の事が?
いやいや、あの亞璃亞に限ってそれはないはず
「臨也さん、私、波江さんを見ると心臓がドキドキして
顔が熱くなって、
………これって恋……ですか?」
え、真面目に?
「同性愛だよね、それ……」
「私も驚いてるんです、
23年間真面目に生きてきた私が
ど、同性愛なんて、」
「俺も驚いたよまさか君がね」
「ですよね〜」
でも、一番驚いたのは
波江に少しでも
嫉妬を覚えた俺だった