第4章 エイプリルフール
楽しかったってさ、
怒ってる所見たかったのに
この娘はまったく予想外のことをしてくれるね
「あの、臨也さん?」
「何かな?」
「やっぱりなんか欲しいもの無いですか」
「どうして?」
「居候させてもらってるお礼して無いと思って
結局は臨也さんのお金ですけど
その…気持ちだけでも、」
ほら、また予想外のことを言い出すでしょ
「居候じゃなくて、同棲でしょ?」
「なっ、何を考えてるんですか!?」
顔も染めちゃって、
馬鹿みたいだね
「そのまんまだよ」
だから、
もっと見ていたいと思ったんだ