第4章 エイプリルフール
その声は私の後ろの方から聞こえた
パッと振り返ると1ヶ所だけ人混みの切り拓けたところがあった
あそこだ!
私は走った
すると、
「なんで此処に居るんだァ
い〜ざ〜や〜君よォ」
「やめてよシズちゃんちょっとした仕事だよ」
臨也かい!
あ、臨也と目が合った
「ほら、シズちゃんが騒ぐから見つかっちゃったじゃん」
「あ!?」
「さて、行くよ亞璃亞」
「えぇぇ!?」
腕を引っ張られる
「い……ざやさん……は、はやっ…………」
「もう、しょうがないなぁ」
腰が浮かび上がった
そう、これは俗に言う
お姫様抱っこである
「お、亞璃亞意外と軽い」
「ちょっ、どういう意味ですかぁ!?」