第4章 エイプリルフール
「亞璃亞〜!朝だよ!」
声が聞こえる
あれ?確か私は一人暮らしのはず
「まだ寝てるの〜?」
嗚呼そっか、此処は臨也さんの家か
しょうがない、起きることにしよう
と目を開けると何かが目の前にあった
黒い人間が、私に抱きついていた
「って、何やってるんですか!?」
それはもちろん、
臨也だった
「だって亞璃亞が起きないんだも〜ん」
「いい大人がだも〜んなんて言わないで下さい!
それに早く離して下さい!
いつまでくっ付いてるんですか!?」
「ん〜?亞璃亞が起きるまでかな?」
「分かりました!起きます!起きますからどいて下さい!」
臨也さんはえーと不満を漏らしつつどいてくれた
「今何時ですか?」
「1時だよ、昼の」
「え、」
私は12時間寝てたのか
「あのさ、今日俺の誕生日なんだよね」
「……それで私にどうしろと?」
「祝ってよ」
子供か
「おめでとうございます」
「え?何?終わり?」
「逆に他にすることありますか?」
「ん〜、あ、じゃあケーキ作って」
「嫌です」
「だーめ、じゃあ作ったら書類整理無しって事にするからさ」
「やります」