第15章 貴方はだぁれ?
部屋の扉を閉める
「あはは、やっぱりかぁ」
あんな事を言ったものの働き所を探す気なんて毛頭ない、
「臨也にも、捨てられちゃったな」
悲しくなんかないのに滲んでいく目元
「あはは、私って無様な女、臨也にはこんな女、つまんなかったんだよね、」
相手の幸せも喜べない、嫉妬ぶかくて哀れな女
「臨也は覚えてるのかなぁ」
私の運命をひっくり返した、私がこっちの世界に来た時臨也が発したあの言葉を
私はちゃんとその言葉に答えようと思う
心の準備が整うまで時間がかかるけど、
ちゃんとした私の答えを出来るだけ早くに