第2章 木兎夢
『ちょっと辛いけど我慢しろよ』
そう言って、下から腰をグラインドして来る。
さっきからイったままの体が、続けてまた無意識に下半身が反応する。
やだ、またイク。
それを知ってか知らずか、木兎は腰を打ち付け続ける。
『加菜っ・・・イク・・・』
そう言って、挿入したまま中に出した。
繋がった部分がビクビクと中で動く。
それにつられて、自分も中を締め付けてしまう。
『・・・あぁー・・・気持ちぃー・・』
そう言って、満足そうにズルリと自分のモノを抜く。
2回もイかされて、余裕なく布団に倒れ込み、はぁはぁと肩で息をする私。
『加菜、サンキューな!』
そう言って、いつものニカッという笑顔で木兎はこちらを見た。
イった余韻で、まだぼーっとしている。
口端から唾液が垂れているのを拭う事も出来ず
かろうじて「ん・・」とだけ返事をした。
それを見た木兎が、
『・・・加菜、悪ぃ、もう一回・・・加菜の顔、エロ過ぎて勃った・・・』
そう言って、私を仰向けにしてぐいっと膝裏を持ち上げた。
まだ下はドロドロ。
事後処理をさっさと済ませた木兎が、再挿入して来る。
『あと3回はヤらせて。気持ちよくするから』
そう言ってキスをした。
どんな状態でも、気持ちよくさせてくれる自信はさすがエース。
本当に、我が儘で末っ子で無邪気で自由な、私の彼氏。
木兎光太郎。
fin