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まだ名前を知らない天使

第1章 和やかっ子。


「あー、ペンギン。これから倉庫片付けるんでしょう?私、代わりに洗濯、干しておくよー!」


「ちょっとシャチー?何回言ったら分かるの?もういい、ほら、私も手伝ってあげるからー!」


「あ、べポ!お昼寝?いいよー、一緒に寝よ!」






セシリアは優しい。
どんな時も、誰に対しても。
ハートの海賊団の船員として、それだけではない。島へ上陸した時だって、大人から子供まで、会う人、店の人、声かけられた人、全てにだ。笑顔が絶えたのを見たことはないし、身も軽く誰かのために自然と、最大限に優しさを言葉行動で与える。




セシリアの悪魔の実の能力は、
『ハネハネの実 (モデル・エンジェル) 』。
彼女の為にあるべくして存在し、彼女だからこその能力。セシリアはこの実、言葉の通り天使なのではないかと思わせる。
実際、戦闘時に見せる白い羽を纏った姿は天使そのものだ。そのわりにシビアな高い攻撃を繰り広げ、戦闘員としての実力を発揮していたりもするが。





「おーい、セシリアー!」
「セシリアー、こっち来てみろよー!」
「セシリア、助かるよ!」
「いつもありがとうな、セシリア!」



彼女が笑うとクルーは皆笑顔になる。




気に食わねぇ。
アイツらのヘラヘラ笑ってる顔が、気に食わねぇ。
それを受けて更に笑顔を振りまくセシリアも・・・。
コレはもしかして、俺は・・・。
いや、いい。気付いてた。認める。
だからこそアイツらが笑うのにイライラする。




「(うぁっあぁあ・・・・・・嫌な気配が・・・)」
「(落ち着け、シャチ・・・!ここはひとつ・・・)」


「おい。」


「「ひいぃぃっっ!!!!」」



「セシリアに甘え過ぎてねぇか?お前ら・・・。」
「い、いや、そんな事は、ねぇ!?ペンギン!」
「その、その通りですよ、キャプテン!!?」
「セシリアは───」





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