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【うたプリ】君の歌が聴きたくて

第2章 君の優しさ


*優姫視点*



私が音楽部に入ってから早いもので1ヶ月。
ようやく部活動に慣れてきた頃ーーー



嶺二「はーい、みんなっ、ちゅうもーくっ!!」

それは、ある部活の時間。
黒板の前に立っている寿さんのこの一言から始まったことだった。

嶺二「そろそろゆっきーも部活に慣れてきたことだし、あることを決めたいと思いまーすっ!!」

と、寿さんは黒板に何か文字を書き始めた。

そこには、『コンテスト、出場グループ決め!!』と大きく書かれていた。

「出場……グループ?」

嶺二「そういや、ゆっきーは知らないんだっけ。
コンテストは8人以下のグループで出場するチーム部門と、一人で出場するソロ部門があるんだ。」

藍「それで、ボク達は作曲する人も合わせて14人。8人以下っていうのは作曲する人も含めるから、最低、2つのグループをつくらなきゃいけないね。ちょうど、作曲する人も二人いるし。」

美風さんが寿さんの説明を補足してくれた。


そもそもミュージックコンテストとは、全国の高校生が自分たちでオリジナル曲作って歌い、どの曲がいいものかを競うものだ。

私は人に聞いたものだったので、あまり詳しいことは知らなかった。


嶺二「そうそう。アイアイのゆうとーりっ!ってな訳でさっそく……。」

友千香「……ちょっと待ってください!」

友ちゃんが寿さんの言葉を遮る。

嶺二「ん?どしたの?ともちん?」

友千香「あの、私ボーカルの中で一人だけ女なので、出場するのはソロ部門だけでもいいですか?」

確かに、グループの中に一人だけ女がいるより、男性だけのグループの方がいいとは思う。

嶺二「そっかー、ともちんが言うならそれでオッケーだよん♪
ってことだから、他の13人で決めちゃうよーん。」

そうして私達はあらかじめ作ってあったくじを引いた。
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