第3章 これって運命?
次の日
生まれて初めてベッドからの目覚め
なんだかいつもと違う朝を迎えた感じだった
引っ越したから部屋ごと違うけどね
私はお昼になる前に挨拶を済ませようと角部屋のお隣さんのところに行くことにした
(『土曜だからいるよね?』)
鏡の前で髪を整えながら考える
昨日ドアが開く音がしたのは日付が変わる頃だった
お隣さんは仕事をしてる方と大家さんから聞いた
・・・土曜出勤だったらいないかも
不安を持ちつつインターホンを押す
・・・ドアが開く気配はなし
もう一度押したが特に変化が起きないドア
もしかしたらまだ寝ているかも知れない
しばらくしてからもう一度訪ねようと思い
部屋に戻ろうとした時
⦅ ガチャ⦆
??「あ、待って待って!」
どこかで聞いたことがある声
とっさに声がする方を振り向いた