第8章 あわよくば \❤︎/
「今日はもう寝ろ。久しぶりに抱いたから疲れただろ」
言うと、凛はぎゅっと高杉の腕を抱き締めた。
「…今日はこのまま寝てもいいですか?」
「…よせ。……また抱きたくなる」
「………妬かせた責任とってください」
俯きながら白い顔をほんのり朱に染めて言う凛に高杉も今日ばかりは示しがつかなくなって、
「…言いやがったな?」
「………っ」
「…何回も気遣ってやってるってのに」
下を向きながら小さく頷いたと思うと、高杉はまた凛を組み敷いてニヤリと笑った。
「…今夜は眠れねえと思えよ」
「…晋助様の好きなようにしてください…」
無事に凛の誤解も解け、その後結局陽が昇るまで凛は高杉に抱かれ続けましたとさ。
めでたしめでたし♡
~ あわよくば ~