第8章 あわよくば \❤︎/
早く気持ちよくなりたい。
絶頂を寸前で止められて体が疼いてたまらない。
本心ではそう思っていながらも今までに経験したことがない恐怖と、隠しきれない羞恥があるのも事実だった。
「…凛」
それを汲み取ってか、高杉はまた凛の手を取って甲にキスをすると優しく腰を引き寄せた。
「…恥ずかしいし…少し怖い、です」
「心配いらねェよ。俺が下から手伝ってやる」
少し不安な表情を見せながらも、凛は高杉の言われるがままに体を寄せた。
怖いのか、ぎゅっと高杉の手を握ったままで。
「…どうすればいいですか?」
「俺の上に跨れ」
凛は言われた通りに高杉の上に跨ると、高杉はそのまま寝転がって自分の着物の帯を解き、そのまま自身を取り出した。
そして凛にあてがうと、先端をグッと押し入れた。
「ひゃっ……」
「このまま腰を沈めろ……」
凛は一切抵抗することなく高杉の言う事を聞いていた。
高杉が下で戸惑う凛の腰を支えてやると、凛は高杉の胸に両手をついてゆっくりと腰を沈めた。
絶頂寸前まで慣らしたせいか、体は強ばっているもののすんなりと入って、凛は切なげな視線を高杉へと向けた。
「晋助様っ……」
「自分で動いてみろ」
「…どうやってですか?」
「腰を上下に動かせ。お前が気持ちいいようにやればいい」
助言してやると、凛はゆるゆると腰を動かし始めた。
まだ慣れないのか、何度も動きを止めたり角度を変えたりしながら出たり入ったりを繰り返す凛の腰を掴んで揺すってやると、時折高い声を上げる。
「…あっ、あぁっ……」
気持ちいいところを見つけたのか、凛は同じ体勢でずっと体を揺すっていた。