第7章 煙管の味
「…だが」
「…え?」
高杉はもう一度煙管を口に含み煙を吸うと、
「……フーッ……」
その煙を凛の顔に吹きかけた。
「お前にはまだ早えな」
ニヤリと笑い、見つめられながらそう言われた。
「……っ」
煙を顔に吹きかけられたのに不思議と不快感はなく、反対にその匂いに酔いしれそうになる。
頭がクラクラしてきてなんとも不思議な感覚だった。
「…晋助様、」
そしてそのまま深く口付けられた。
「んっ、……」
深く深く、落ちてゆくほどに分かる。
ああ、これがいつもの
キスの味か。
~ 煙管の味 ~