第5章 いいものですね。
「…やっぱり、いいものですね。仲間というのは」
「そっスね。」
しみじみそう思いながら凛は置いてあった水に手を伸ばした。一口飲むと、さっきと何も変わらない水のはずなのに、ほのかに甘く感じる気がした。
「さ、そろそろ出て違う店に行くっスよ!」
「まだ行くんですか!?」
「まだまだっス!行きたい店がたくさんあるっスよ!」
また子はまた目をキラキラと輝かせて席を立った。
「あ、また子さん待ってください!」
また子の後を追って、凛も勢いよく席を立った。
~ いいものですね。 ~