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【銀魂】 夢か現か

第22章 夢みたいだ





すると、また高杉の体がピクっと震えてまたドキッとした。



「……ん、」



閉じていた瞼が開いて、綺麗な緑の瞳が見えた。




「……凛」


「あっ…!すみません、起こしてしまいましたか!」


「…いや、」



寝起きでぼーっとしているのだろうか、猫のように目をこすって片膝を立てて座る高杉が異様に可愛く見える。



「…お疲れですよね、わたしは戻るのでまだ寝ててください。お布団出しますね」


「…いや、いらねェ」





…キスしなくてよかったぁ…

バレちゃうところだった……




そんなことを思いながらドキドキした心臓を沈めようとしていると、まだ眠そうな目の高杉が言った。




「…お前といると安心して眠くなっちまうからいけねえ…」


「……あっ、へっ……!?」



突然の高杉の言葉にあたふたしていると、高杉に頭をなでられて笑われた。




…さすがにキスしようとしたのバレてない、よね?




「…寝たら腹減ったな」


「では何か作りますね、何食べたいですか?」


「…そうだな、」




ちゅっ




高杉は身を乗り出して凛の唇にキスをした。





「せっかく寝たフリしてやったんだから最後までしろよ」


「………!?」




凛は驚きながら唇を押さえた。




「えっ?え、えっっ!!??」


「…」


「いつから起きてたんですか…?」


「お前が起きる前」


「…最初からじゃないですかぁ…もう…」



何度も何度も好きと繰り返したことや、寝てる高杉に隠れてキスしようとしたことも全てお見通しだったなんて。



両手で真っ赤な顔を隠す凛を見て、高杉は楽しそうに笑った。











~ 夢みたいだ ~

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