第21章 冷血硬派♡高杉くん \❤︎/
「あーー…クソつまんねえな……」
眼帯、赤シャツ、学ラン姿に身を包んだその男、高杉晋助は銀魂高校の屋上で寝っ転がりながら空を仰ぎ見た。
「…何か楽しいことねえのか?」
「なら、ケンカでもしにいくか?」
高杉の隣に座り口を開いた河上万斉は、一つ提案して見せた。
「夜兎か?…それもめんどくせぇな」
「特にやることなんてないでござる」
「…凛はどこ行った?」
「忘れているだろうが今は授業中だ。凛なら授業を受けているのだろう」
「…」
高杉は不機嫌そうな顔でため息をつくと、後ろで黙ってジャ〇プを読んでいた岡田似蔵に向けて言った。
「おいテメェ焼きそばパン買ってこい」
「いや今ジャ〇プ読んでるから」
「いいから買ってこい」
似蔵は渋々立ち上がると、ジャ〇プを置いて屋上から出ていった。
「なら、晋助も凛と一緒に授業でも受けたらどうだ?」
「はぁ?馬鹿言うんじゃねえあの天パ野郎の顔なんて見たかねえよ」
「なら、大人しく学校が終わるまで待つしかないな」