第18章 君と眠りたい
「…あったけぇ」
「…ん、眠くなっちゃいましたか?」
眠気が移ったように少しとろんとしてきた凛の耳を舐めると、ピクンと小さく体を震わせた。
「…眠いですか?とりあえずお布団敷いてあるのでどうぞ」
凛に言われた通りに横になって、さらに隣に凛を寝かせる。
また抱きしめるとすっぽりと高杉の腕に収まる凛の額に軽くキスをした。
「…あったかい」
「……」
「…晋助様、まだ冷たい…ちょっと失礼しますっ」
そう言うと凛は布団の中に潜ってぎゅうっと高杉の体を抱きしめた。
さらに密着して、互いの体温で心も体も温まる。
「これで少しはあったかいですか?」
「…あぁ」
(…抱こうと思ったが今日はいいか)
「…少し寝たら風呂入ろうぜ」
「はいっ」
たまには二人布団にくるまって眠るのも悪くないと思い、高杉はそのまま目を閉じた。
~ 君と眠りたい ~