第17章 Good for you \❤︎/
その後も何回か酌をすれば、頭がぼーっとしてきて体に変化を感じた。
これ以上は駄目だと感じ取って徳利に入った酒を最後の一滴までお猪口に注ぐと、それを一気に飲み干して高杉は言った。
「…顔赤いぜ、大丈夫か」
「大丈夫です…」
体がぽかぽかと温かくなって頭がぼーっとする。
まだ数杯しか飲んでないはずなのに、酒のせいかなんだかとっても気持ちがよかった。
赤くなった凛の顔を高杉がなでると、珍しく高杉の手はあったかくて、くすぐったいけれどその感触がとても心地いい。
「…水でも飲め。持ってくる」
赤い顔の凛を心配したのか、高杉はそう言って立ち上がった。
「…待って!」
ぎゅっ
「大丈夫…です、だからここにいてくださいっ…」
凛も立ち上がって、後ろから高杉の背中を抱きしめた。
「…離れないでください」
一時も離れたくない。
今だけは晋助様を独り占めしたい。
その想いの方が強かった。
「…晋助様、わたし、」
高杉の背中に頭を寄せると、凛はゆっくりと帯に手をかけた。
スルスルとほどかれた帯は静かに音を立てて床に落ち、凛はまた高杉の背中に抱きついた。
「…晋助様、大好きですっ…こっち、見てください…」
振り返ると、真っ赤な顔で目を潤ませる凛の顔。
帯はほどかれて、前からは白い肌が見えた。
「…もう子供じゃありません」
意を決して着物を脱ぎ捨てると、体を覆うものは何もなくなって純白のランジェリーが姿を現した。
「…凛、」
「………」
高杉は額に軽くキスを落とすと、さらに凛に唇を重ねた。
ゆっくりと、とても優しく。